活動報告
Activity

大山・森のたいけん広場で実施しました活動を報告致します。

もくじ

第1回整備作業 報告

第2回整備作業 報告

入口看板設置と除幕報告

第1回プレ学習会レポート

第2回プレ学習会レポート

「森の健康診断の実践報告」~平成25年度事業報告に代えて~

平成26年度 大山たいけん広場事業レポート

第1回整備作業 報告

日 時 平成22年10月24日(日)午前11時~午後1時30分

場 所 西伯郡伯耆町桝水高原126番地 山林

参加者 23名

内 容 進入口の確保のため下草刈、枝払い、倒木・枯木の除去

    隣地との境界確認、うるし類の除去

集合風景 小雨のなか山陰放送(所有者)の奥谷専務(左から3人目)が挨拶

同じく尾島事務局長から注意事項を発表

うるしの茎を切除、進入路の確保のため枝払い

作業後の進入路

県道に面する入口は、灌木・下草が密集していて、人が入れないため鎌、鉈高枝鋏で枝を払い、下草を刈った。作業時間およそ30分。

通路の枝払い

県道から20m付近

県道から約150m入った場所を仮称「広場」として確保。学習のための拠点にすることを決める。

奥は比較的、障害も少なく歩きやすい。落ち葉が積もって柔らかいクッションになっている。傾斜も緩やかで子供でも危険は少ないと判断した。

樹相はクロマツを主としてカラマツ、ケヤキもあり、ミズナラ、コナラも認められる。適度に樹間があり日差しは地面まで届いている。倒木があり通路の確保のため横に寄せて通路の縁替りとした。

10m四方の空間を「広場」と通称。

ビニールシートを敷いて昼食(オニギリ、ゆで卵、揚げ豆腐)をとる。

最後に記念撮影。

所要時間はおよそ2時間、1時過ぎには解散。あいにくの雨だったが、無事故で楽しく出来たことが何より。参加者からは「なかなかこうした自然の中に来ることがない。楽しかった。次回も参加したい」等の声が寄せられた。

反省 敷地内の樹種、距離を正確に記録すべきである。次以降の課題か。

   また記録係を明確にして写真撮影を的確にすべきであった。

編集文責 NPOとっとり希望化計画21 理事長  山岡 憲樹

(10月29日作成)

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第2回整備作業 報告

日 時 平成22年11月27日(日)午前11時~午後2時

場 所 差に博群伯耆町桝水高原12番地166

参加者 26名

内 容 敷地内の歩道確保のため枝払い、倒木の細断・除去、広場の確保整地

朝の集合・点呼風景

広場の整地作業

倒木の処理作業

枯木の処理作業

枯枝の収集

歩道の確保

鳥取大学農学部 日置佳之教授の指導による落ち葉ゲーム

記念撮影

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入口看板設置と除幕報告

日 時 平成23年4月23日(土)午前11時~

場 所 西伯郡伯耆町桝水高原12番地

入口に当たる県道45号線に1mを超える固い積雪があり、看板を地面に直接設置することが出来ず、仮設置として雪中に足場の穴をあけて設置しました。

高さ2m×幅60㎝×厚さ7㎝の県産杉板に、山川賀寿雄画伯による手掘りで文字を刻んだものを仮設置した。

5月中旬以降の天候を見計らって、正式に敷地内地面に足場を確保して設置し合わせて奥の歩道を確保するための枝払い作業を実施する予定。

当日は鳥取県西部総合事務所の林 昭男所長、伯耆町の森安 保町長、所有者である山陰放送の坂口吉平社長、支援していただいている日本海新聞西部本社の寺谷 寛代表はじめ関係者、計36名が集まり、盛大に除幕をおこなった。

除幕風景

左から助成をうけている山陰合銀・森林を守ろう!山陰ネットワーク会議の松井調査役、制作者の山川画伯、山陰放送の坂口社長、プロジェクトの重田副座長、県西部総合事務所の林所長、伯耆町の森安町長、そしてプロジェクトの山岡座長

挨拶する伯耆町の森安町長 左端は尾島事務局長

挨拶する林 所長

挨拶する寺谷代表

全員で記念撮影

終了後、川原氏が経営する染色工房「染姫」で、アドバイザーの一人、国谷亮太氏(大山観光協会事務局長)とカリキュラムの「スポーツかくれんぼ」について、 8月27日(土)に実施することで打ち合わせ。

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第1回プレ学習会レポート

日 時  平成23年8月6日(土)10時~3時

場 所  西伯郡伯耆町桝水高原16-22、県立大山自然歴史館

学習内容 森の大切さについての林間学習

     薪割り、丸太切り体験

     県立大山自然歴史館の見学で大山の自然と歴史の学習

参加者  20名(うち小中学生、9名)役員20名 計40名

学習①  森の大切さについての林間学習 鳥取大学教授 日置佳之担当

森の大切さを講義する日置教授

人工林と自然林の見分け、樹高の話、森と林の違い、森の機能などを判りやすく解説してくださいました。

斧の種類や使い方を講義する日置教授

親子仲良くはじめての薪割り体験。

のこぎりで丸太切りをする。薄く切ってコースターが出来た!

お父さんのビールジョッキ敷きに使うのかな?

森の中での昼食は、オニギリ、卵焼き、ウインナー、漬物。

最後に記念撮影。

この後、県立大山自然歴史館で矢田貝館長の解説を受け、豊かな動植物や大山が出来た太古の歴史を学んだ。

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第2回プレ学習会レポート

日 時 平成23年8月27日(日)午前10時~午後3時

場 所 西伯郡伯耆町桝水高原16-22

学習内容 森の大切さについての林間学習体験

     みるくの里でのバターつくり体験

参加者 20名(うち小中学生、11名)役員9名 計29名

学習① 森の大切さについてゲームを通じての林間体感学習

    大山観光協会事務局長 国谷恵太氏担当

    森のたいけん広場は足元が悪いため、

    場所を桝水キャンプ場に移して「スポーツかくれんぼ」を実施した。

体感学習の開始前に国谷氏から進め方のガイダンス

親子で走り回ってゲームで自然の豊かさを体感

あ~面白い!疲れた~

青空の下、緑の大山で楽しいお弁当

生乳を15分くらいシェイクするとバターの出来上がり

最後に、ミルクの里前で記念撮影

「森の健康診断の実践報告」~平成25年度事業報告に代えて~

日 時 平成25年6月1日(土) と 同年8月25日 (日) 各午前10時~午後3時

場 所 西伯郡伯耆町桝水高原12-66

参加者 39名

内 容
この事業は、とっとり県民参加の森づくり推進事業の補助を受けて実施されました。

  1. 「森の健康診断」とは?

    間伐等の手入れが進んでいない森林は、樹木が密集して日光が差し込まないため、地面にはほとんど植物が無く、土がむき出しになります。このような荒れた森林では、雨が降ると表土が流れ出し、木の根がむき出しになって土砂崩れを起こしやすいのです。人工林の地面に植物が生い茂れば、根の張り方が複雑になって土砂の流出が防がれ、また小動物も増えて雨が土中に染み込みやすくなり(防水機能)、さらに植物の種類が増えて生態系のバランスが良くなります。健康な森林に育てるためには、人の手を入れて間伐=許可が必要、や除伐(倒木・かかり木・古損木を伐採すること)=許可は不要、をしてやる必要があるのです。こうすると水源林や防災林として立派な役割を果たし、ひいては下流や平野部に住む人間の生活にとっても安全な環境ができます。
    「森の健康診断」の目的は、実際に森林に入って木の大きさや太さ、密集度を計測し、五感で様子を確かめ、科学的に森林の健康度を知るための方法です。

  2. 今回、実施の動機と目的

    「大山 森のたいけん広場」は、カラマツが主体の人工林ですが、平成23年度からの活動を通して、比較的日光も差し込み緩やかな斜面で、見た目には健康な森に見えます。

    現地写真A 日光が差し込む健康的な森林

    現地写真B 倒木が目立ち不健康な森林

    しかし科学的に計測する「森の健康診断」を実施して、果たしてどの程度の健康状態なのかを知りたいと思い、平成25年度に初めて「森の健康診断」を実施しました。合わせてこの作業を通じて、木と直接触れ合い、森林を身近に感じ自分たちの手で手入れをしようという心を養うことにしました。今後も、この診断を継続し、どの程度の除伐や間伐が必要かを判断したいと思います。

  3. 健康診断記録用紙
  4. 「森の健康診断」調査グッズ
    品名
    ノギス
    スコップ
    物差し
    傾斜角度計
    方位磁石
    ボード
    20mロープ
    コンベックス(スチール尺)
    調査器具収納バッグ
    植物採取用ビニール袋 2枚
    シート(ビニール袋 大)
    チョーク 3本
    マーキングテープ2種
    直径巻尺2本(0.5センチ括約)
    電卓
    密度管理図(ラミネート加工)
    樹高測定器「尺蔵」
    30m巻尺
    尺蔵換算表(ラミネート加工)
  5. 総括と課題
    1. 平成25年度は指導担当に「賀露おやじの会」の藤田充代表と「森林を守ろう!山陰ネットワーク会議」長野和義氏を招きました。1チーム7人前後で編成し、役務分担(朗読係、測定係、記録係など)をして実施しました。実施手順は診断記録用紙に基づいて進めました。今後は法人自身でリーダーを養成し、実施できる自主的な力を持つことが課題です。

    2. 過密度診断結果は、相対幹距Sr(平均樹間距離÷中心木樹高×100)の測定結果として超過密なところでは13.3(1haあたり1400本に相当)、また過密度に余裕があるところでは31.0(1haあたり600本に相当)でした。したがって敷地内では場所によってムラがあることがわかりました。

    3. 平成26年度は除伐(40本程度)を行い、倒木の危険を除去することに専念することになりました。同時に低木は伐採し、下草を刈り取ることにします。

    4. 平成27年度から森林組合等の助言や指導をもとに、本格的に間伐を進める計画を立てることになりました。このためGPSを導入し正確に位置を確認して、敷地図面(所有者の山陰放送は正確な敷地図面を持っていないため測量をする必要がある)に測定地点を落とし込み敷地内の正確な樹木数を割り出す予定です。その上で適正な密度を計算し間伐必要数を算出します。ただし、敷地は国立公園内であり、水源涵養保安林の指定を受けているため、間伐伐採の認可を受ける必要があります。

平成26年度 大山たいけん広場事業レポート

日 時 第1回作業 5月 4日(日)10時~15時

    第2回作業 8月 2日(土)10時~14時 17名

    第3回作業 9月27日(土)10時~14時 13名

    ※予定していた8月23日(土)は、悪天候のため中止した。

内 容
・除伐 枯損木、倒木をチェーンソーで伐採し、材長2mの材約100本を搬出。
・鳥取日野森林組合に無償で提供した。
・残りの伐採木で薪割りを体験した。
・安全管理のため、坂口合名社の関連会社・サングリーンより2名を派遣してもらった。


平成26年8月3日 日本海新聞より

作業風景



成果と課題
<成果>
・多数の成木に「かずら」が巻き付いて成長を妨げていることがわかり、
 かずらの切断と除去が必要なことが認識された。
・除伐により樹間が広がり、日差しが下まで届くことによって健康な森にする
 目途がついた。

<課題>
・子供たちの参加が以前より減少する傾向がみられる。
 今後、ボーイスカウトや子供会等に参加を呼びかけたい。
・除伐の必要な樹木が300本以上(推定)残っており、
 次年度以降は大人の参加を促し、除伐を進めていきたい。
・「大山たいけん広場」の目的は、次世代に自然の豊かさを体感してもらうことに
 あったが、上記の背景により当分は除伐作業を優先するため目的を変更し、
 大人の参加を促す必要がある。


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